妊婦さんは、妊娠と同時に妊娠 糖尿病に注意する必要があります。
妊娠 糖尿病にかかった時は食事に注意しましょう。
妊娠糖尿病とは、それまで糖尿病の症状がなかった人が妊娠をきっかけに発症するものです。
妊娠糖尿病になると、妊娠高血圧症候群や羊水過多症、感染症などを引き起こしやすくなりますので要注意。
妊娠糖尿病になるとお母さんだけでなく胎児へも影響します。つまりお母さんの血糖値が高いと、糖が赤ちゃんの方に移行し、
胎児も高血糖の状態に陥ります。
赤ちゃんの方に移行した糖は脂肪として蓄えられるため、巨大児がうまれる可能性があり、
巨大児になると自然分娩が難しく帝王切開にならざるを得ない場合があります。
妊娠糖尿病になった妊婦は出産後は正常に戻るとはいえ、そのほとんだの場合は10〜20年後にはまた糖尿病を発症するといわれています。
妊娠糖尿病と診断された場合は、食事療法と運動療法によって血糖値を正常に保つよう調整することが大切です。
医師の指導に従い、生活習慣の改善に努める必要があります。
妊娠糖尿病になった妊婦には、治療の一環としてインシュリン注射を行う場合があります。
インシュリンは胎盤を通らないため、赤ちゃんに影響することなく母体の治療に役立つので安心して治療を受けることをおすすめします。
妊娠は女性にとって最大のストレスです。糖尿病のある人は悪化しやすく、
また普通の人にも糖尿病が起こりやすくなります。安全な出産のためにインスリンのみを使います。
妊娠糖尿病は、頭で理解しても、実行しなければ意味がなく、また、続けてこそ効果があります。
それには、コントロールのよい状態がいかに快適かを、自分で実感すること。それが妊娠糖尿病の治療を長続きさせる秘訣といえるでしょう。
妊娠糖尿病を発症して30年以上たっても合併症がなく、元気で活躍している人はたくさんいます。
生半可な気持ちを捨て、自分の妊娠糖尿病は自分で治す覚悟で、毎日食事療法に取り組むことが、妊娠糖尿病を克服する強い力となります。
妊娠糖尿病の食事療法といっても、特別な食事があるわけではありません。1日の摂取エネルギー量が制限されるだけ。
あとは、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素の必要量を、
バランスよくとり、ビタミンやミネラルなども、欠かさずにとることが、妊娠 糖尿病の治療です。
つまり、それまでの食事のかたよりを改め、健康的な食事に変えることが目的なのです。
また、この食事療法は、妊娠糖尿病でない人が、生活習慣病を予防し長生きするための健康食として利用しても、効果的です。
糖尿病を発症していた人が妊娠したことを「糖尿病合併妊娠」といい、
妊娠をきっかけに糖尿病を発症した「妊娠糖尿病」とは分けています 母体が糖尿病を発症している場合、赤ちゃんは巨大児になることがありますが、
重症の糖尿病の場合は低体重児のまま未熟児として生まれてくることもあります。
また、さまざまな感染症を引き起こしたり、妊娠中毒症や羊水過多症を引き起こすこともあるので注意が必要です。
妊娠糖尿病は比較的軽症で済むため、食事療法と運動に気をつけていれば問題なく出産できるケースが多いのですが、
糖尿病合併妊娠は重症になりやすいため、医師の管理の元で血糖値を保つための療法を厳密に行わなければなりません。
そのため、入院をして管理につとめなければならないことがありますが、母体とおなかの中の赤ちゃんを守るため医師の指導に従ってください。
糖尿病合併妊娠の場合、母体の安全を第一に考え、医師の管理に忠実に妊娠期を過ごすことを忘れないでください。
糖尿病でありながら妊娠したときに肥満であるかどうかによって、その後の1日の摂取
エネルギーにも違いがでてきます。
肥満のある場合は妊娠全般と通して1日の摂取カロリーの目安は1200kcal程度とされ、
標準体重の妊婦に比べると、かなりカロリーを抑えた食事をしなければなりません。
このように肥満は糖尿病をもたらし、さらに肥満妊婦の糖尿病は厳しい食事制限や治療の継続が
必要になってくるのです。